三重県志摩 藻場再生実験 2026年4月2日 最終更新日時 : 2026年5月14日 hiramatsu 三重県志摩 藻場再生実験シリーズトリニティーゼットシリーズダイブステーション35 清水憲夫 様三重県志摩でダイビングショップを営んで40年になります。 長年、志摩周辺の海を潜り続け、海洋調査にも携わってきました。 40年前の海は、カラフルな海藻が生い茂り、本当に生命力にあふれた海でした。 しかし今では、その景色を見ることはほとんどできません。 海水温の上昇により、本来は暖かい海域に生息するブダイなどが海藻を食べ尽くし、海底の岩肌はむき出しの状態になってしまいました。 さらに、フジツボなどの付着生物や、食用にならないガンガゼ(ウニ)の増加も深刻化しています。 海藻が減ることで磯焼けが進み、アワビが育つ環境も失われつつあります。海女さんたちにとっても、本当に切実な問題です。 専門家の方々からも、「この悪循環は今後もしばらく続くだろう」と言われていました。 そんな中、トリニティーゼット®を活用した藻場再生の取り組みを知りました。 正直、最初は半信半疑でした。それでも、「もう一度この海に海藻が戻ってほしい」という想いから、2021年11月2日に実験をスタートしました。 海女さんたちの協力のもと、牡蠣殻をトリニティーゼット®40倍希釈液に浸し、天日干ししたものをネットに入れて岩場へ設置。 さらに土嚢袋に入れて投下するなど、試行錯誤を重ねながら比較調査を進めています。 10メートル離れた場所を対照区とし、50cm×50cmの枠で継続的な観察を行っています。 2022年1月には、実験区においてアラメの芽吹きが確認されました。 3月には同区画で63本のアラメが確認され、対照区との違いも見られるようになりました。 また、その区画ではガンガゼが確認されず、これまで見たことのなかったケマンガイという貝も確認されました。 現在も、「このアラメが夏を越えて成長を続けるか」を一つの大きなテーマとして、継続的に観察を続けています。 半信半疑から始まった取り組みでしたが、今ではデータを取ること自体が楽しみになっています。 これからも多くのデータを積み重ねながら、海の環境について考える活動を続けていければと思っています。ホームページhttps://divsango.jimdofree.com/